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【完売】 春コミ新刊 「 Beeping Wedding 」 R18 

※ この同人誌は完売しました。

春コミ新刊です。
『 Beeping Wedding 』 52p 500円 (R18)

bw-hyoushi
本物の表紙は、黄(紙)×黒(インク)の一色刷り+α、です。
直接搬入をお願いしてしまったので、イメージ画像的になっちゃって…すみません(^_^;)


ええと…ウェディングと題しましたが、婚約者のフリをする…という同居モノ(また!)です。
ビープ音(パソコンとかから出る警告音)がするような二人暮らし、みたいなつもりのイミ…
って、えーと、音のカンジから題名つけました。あと、字面から(笑)。

あくまで当サークル比、ですが
① イワンがいつもよりアグレッシブ
② 珍しくキース視点
③ R18なシーンがいままでの本より多め(笑)
となっております!(^o^)


東3ホール ル-18a 、サークル名「OkOnomy&今夜は赤飯」で参加します。
(「今夜は赤飯」さまとの合同スペースです…といっても机の上を半分こしてるだけです~)

よろしくお願いします!


(続き、に本文サンプルです)
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 






 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


Beeping Wedding


(冒頭部分です。)


   1.


「婚約って、つきあってどれくらいでするんですかねぇ」
 唇を尖らせたイワンが上目づかいに視線を投げてくる。その無防備な様子にキースは思わず肩を揺らしそうになった。
「さぁ…人それぞれだと思うけれど……」
 視線をさ迷わせたキースにウェイターが気づいて、こちらに向かおうとする。キースは慌てて顔の前で手を振った。
「そうだ。そういえばポセイドンラインの同僚に、出会って一週間で結婚してしまった人もいる」
「ええ?! それ、上手くいってます?!」
「ああ。もう五周年になるのかな。お子さんも二人いてね」
「……そういうカップルもあるんですねぇ」
 イワンは窓の向こうに視線を投げた。
「僕らって、出会ってから二年以上は経ってますけど、喋るようになったのはバーナビーさんがデビューしてからだし」
 キースはうなずく。ヒーローどうしが交流を持つことは、それ以前は皆無に等しかった。
 声をひそめたイワンはテーブルの上に身を乗り出した。
「じゃあ、一年前くらいからご飯とかに行くようになって、そこから二・三ヶ月でおつきあいを始めて、で、今月になって婚約した…ってことでどうでしょう?」
「いいんじゃないかな」
 傾いだ体を戻してイワンは表情を緩める。
「実際は、一年以上ご飯を食べたり散歩するだけで何の発展もしませんでしたけどね」
「ははは」
 キースは笑った。その通りだ。何の発展もなかった。
 一年くらい前からプライベートでも出かけるようになった。そこまでは本当だ。今夜のように、仕事の終わりに気取らないレストランで食事を共にしたり。
 しかし、食事をする回数が増えても、食事は食事のまま、それがデートに変わることはなかった。
 当たり前だ。自分たちは職場の先輩後輩だとキースは内心で苦笑する。しかも、イワンにいたってはキースを師と仰ぎ、仕事のアドバイスを求めてきた。以前ほどではないにしろ、今でもイワンは時々仕事ぶりについてキースのコメントを聞きたがることがある。
 それににこやかに応じながら、キースはほどほどの満足とくすぶるような焦燥感を覚えていた。これでよかったのだと思いながら、他にはどうにもならなかったのかと考えた。
 何度目かの食事のときにはもう、キースはイワンのことを好きになっていたのだから。
 何かの勘違いだろうと自分を問い質し、そんなことを考えてはいけないと言い聞かせようとしたが、躍起になっている時点でもう手遅れだった。
 それが、なぜ婚約者のフリをする相談をしているのか。事の発端は数時間前に遡る。


 ジャスティス・タワーにほど近いコンベンションセンターの前の広場は、昼時になるとビジネスマンの休息場所として賑わいを見せる。
 コーヒーやホットドッグの屋台は以前からやって来ていたが、最近ではチャイニーズなどアジア料理の屋台も顔を出し、いつしか多国籍なケータリング会場となっていた。
 広場に並んだベンチはほとんど人で埋まっている。大概はスーツ姿の男女だが、中にはツナギや作業着姿、どこかの店の制服も混じっている。
 完全なる普段着なのは珍しい。広場の隅で食事を終えたイワンは、いつもの服装だった。つまり、十代の男の子が家の周りで着ているような服装だ。
 悪目立ちするのを恐れるように少し背を丸めてベンチの間をすり抜けて行こうとすると、自分と同じような普段着を見つけて歩をゆるめた。
 明るい色のブロンドに青味がかったフライトジャケット。やはりそれはキースだ。キースは常設されたベンチではなく、コーヒーを売る店が置いたらしい折りたたみ式のチェアに腰を下ろしていた。顔の見える位置まで来て、イワンは会釈を送る。
 いつもなら満面の笑顔で手を振ってくれるだろうキースは、今日はイワンよりもさらに控えめと言っていいほどの会釈を返しただけだった。その理由はすぐに判った。キースの向かいに座っていたスーツの男性がイワンのほうを振り向いたのだ。服装は違えど、二人は知り合いらしい。
 イワンはすかさずそっぽを向く。そして、早足で歩いてきた一団をキースたちと自分の間を通すように道を譲った。
 連れの男性は向き直ったようだった。キースが何でもないよ、と言うように苦笑する。
 気まずいが、ジャスティス・タワーへ行くには広場の向こうの端から出たい。イワンはそ知らぬフリでキースと連れの傍を通り過ぎようとした。
「にしてもアイツ祟るよな。見切れるだけじゃ飽き足らず」
 キースの連れの発言にイワンは思わず足を止めた。
 イワンは喋っていた男性の背後に、つまりキースの正面に到達したところだった。キースがたしなめる口調で言う。
「……そんな言い方をしては」
「ああ、そうだった。これは内密の話だったな」
 男性は舌打ちを挟んで言葉を続けた。
「とにかくあのコストカッターの耳に入っちまったのは事実だ。あいつは昔のゴタゴタで金融系を毛嫌いしてる。どう出てくるかは分からんがね」
『見切れる』だとか『金融系』だとか、あれは誰の話だろう。
 気をつけろよ、と男性はつぶやいてペーパーカップのコーヒーを口に含んだ。キースが渋い顔になる。イワンは顔を伏せてその場から一旦、立ち去ることにした。


(以下略)


--------------


(こちらのページは、物語の中盤部分です。)

(二人が仲良く生活してるところと、Rなシーンをちょびっと、です。)


(前略)

 その日キースは、必ず自分のスケジュールを教えておくことを約束した。
 はじめのうち、イワンは「僕が変なことをしてただけです。そんなに気を使ってもらわなくても」と恐縮していたが、そのうち、律儀な後輩も自分の予定を返送してくれるようになり、昼過ぎに短いメールを送りあうのが二人の習慣になった。
 習慣とはいっても、終わりは見えている。キースが社内でのピンチを切り抜けたら、二人での暮らしは終わりになるのだ。家族でも、まして恋人でもないのだから。
 キースは自分に言い聞かせるように何度もその言葉を頭の中で捏ね回したが、いざ携帯電話がメールの着信を知らせると、ポケットから素早く引き抜いてしまう。
 イワンからの返信はいつもながら早い。キースはいそいそとメールを開封した。
《家にいます。夜は、どうしますか?》
 そんなメールの出だしに、キースは思わずディスプレイを手で覆ってしまう。
 夜は、というのは夕食の話だ。他に意味などあるはずがない。それなのに咄嗟に湧いた連想がまとわりついてくる。
 キースは気を取り直して、返事を打つ。
《予定が早まったので、もうすぐ着くよ。またあとで。》
 駅のホームでそんなメールを送信したところ、「いいなぁ」という小さな声がすぐ斜め後ろから聞こえてきた。振り向くと、どうやらキースの携帯電話の画面を覗いていたらしい、まったく見知らぬ男性と目が合ってしまう。
 同い年くらいに見えた男性は「失礼しました」と言うなり、ホームの別の場所でモノレールを待つことにしたらしい。
 彼もバツが悪かったのだろうが、複雑な思いになったのはキースも同じだった。男性は、きっとキースのことを家族や恋人が待っていてくれる身分だと思ったに違いない。
 そうではないのだ。家にいる人物は婚約者を名乗ってはいるが、それは単なる芝居にすぎない。
 それでは、その人は実際にはどういう相手なんですか、と訊かれたら。キースは胸の中で諦めたようにつぶやく。
 私の家で暮らしているのは、私が恋をしている、まだ気持ちを打ち明けたことのない人です、と。さっきの男性でも、それを聞いたら「いいなぁ」という言葉を取り消すだろう。そして、キースに同情の視線を向けるかもしれない。
 モノレールの到着までの間、キースはもう人波に紛れてしまった、ホームのどこかにいるはずのさっきの男性を探したくなった。


 イワンのメールからおかしな想像を働かせたせいでもないだろうが、部屋に戻ると喉が渇いていた。キッチンに足を向けたキースの耳には、食器の触れ合う音が飛び込んできた。
「おかえりなさい」
 イワンが笑顔で出迎えてくれる。その両手は大ぶりの鍋で塞がっていた。
 好きな相手が料理を作りながら自分の帰りを待ってくれる――賛否両論あるかもしれないが、素晴らしいシチュエーションではないか。キースは神様に感謝を捧げたくなった。
 煮込んだ玉ネギの甘い匂いがキッチンに漂っていた。わずかに混じる、食欲を誘う匂いのほうはニンニクだろうか。
「勝手に色々使っちゃってすいません」
「構わないよ。前にもそう言っただろう?」
「でしたね。ありがとうございます」
「料理を作っているの?」
「料理ってほどじゃ…急に食べたくなって」
 イワンは喋りながら、穴のあいた杓子で鍋の中から具をすくい上げると、隣に置いたボウルの中に移していく。
 ボウルの中には、湯気をまとわせた鮭の切り身と、ニンジン、玉ネギが見えた。
 キースは「私もご相伴に預かれるのかな」と尋ねる。
「味見してみて、嫌じゃなかったら、ぜひ。でも大したものじゃないんですよ」
「スープだね。温まりそうだ」
「魚でとったスープに根菜を入れて煮てるだけです」
 ウハーって言います、とイワンは言う。
「ウハー?」
「はい」
 イワンは宙に『Уха』と指を滑らせた。ふぅん、とキースはつぶやいたが、吹き出しそうに口をムズムズさせている。
「え、何ですか?」
「何だかソウルミュージックの合いの手みたいな名前だね」
「あはは」
 イワンも笑い出した。音だけ聞くとアフロヘアーでスパンコールを散りばめた衣装のコーラス隊が身をくねらせるようなイメージかもしれない。
「そんな都会的な料理じゃないです」
 もうひとつ用意しておいた鍋の上にザルをセットする。ザルにはキッチンペーパーを敷いた。今度は穴のあいていない杓子を使って、スープを漉していく。
 空になった鍋を洗い始めたイワンにキースは尋ねた。
「具のほうはどうするんだい?」
「普通、捨てるんですけど。魚は他の料理に使ったりもします。今日は大きい身をスープに浮かべようかなって」
「野菜は捨ててしまうのかい」
 キースの口調がいかにも勿体ないと言わんばかりだったので、イワンはどうしようかなという顔になった。ニンジンに玉ネギ…とつぶやく。
「明日、カレーでも作ります? エキスは全部こっちに出ちゃってますけど」
「本当に? 私はカレーが大好きなんだ。嬉しいよ!」
「えっ…ええと、本当に普通のカレーしか作れませんけど」
 好きな人に好きなメニューを作ってもらう。だからキースが嬉しがっているのだとは知らされず、イワンは困ったように眉を下げた。


(中略)


 シャワーを使うわけでもなければバスタブに浸かるわけでもなかった。そうなると、バスルームとはひどく落ち着きようのない部屋だということがわかる。
 二人してタイル張りの壁に並んで立つしかない。誰かが入ってきたら、どんなにか奇妙に映るだろう。

 ごくり、とキースの喉が鳴った。イワンが顔をあげる。音を聞かれただろうか。目を逸らしながらキースは空咳をしてみせる。単に、喉がいがらっぽいのだと主張するように。
「……我慢、させてますよね」
 誰の話だろう。我慢? 誰が、何に。
 イワンは壁から背を離した。キースの斜め前に立つと、そろそろと片方の腕を下方に伸ばす。
「キースさん……僕がいることで色んな我慢をさせちゃって、ますよね」
「いや、まさか」
 大変な思いをしているならイワンのほうだろう。キースはイワンのうつむいた視線の先を追おうとして、顔を下げ自分のジーンズの腿へと辿り着いた。
 デニムに包まれた腿をイワンの指先が往復する。
「……どうしたんだい?」
 尋ねながら、まさかと思う。
 誘惑。
 その単語を思いつくまでにかなりの間があった。
 言葉少なに体に触れられている。いくら鈍い人間でもそうされたら意図に気がつくだろう。
 我慢をさせているかと彼は尋ねた。
「我慢というのは、その」
 イワンの言う我慢とは、つまり、自分がいるせいでガールフレンドと会ったりできないだろうという意味らしい。そんな存在はいない。そのことを彼も知っているはずだ。
「……イワンくん? きみは、何を」
 キースの声にイワンの指は一瞬動きを止めて、それからそろそろと移動を始めた。
 視線を下げたキースはぎょっとする。白い指がジーンズのジッパーの上に置かれている。指先がそこを往復する。
 イワンはうつむいたままだった。彼は自分の指の先を見ているだろう。張りつめたデニムの生地を。その内側で形を変えはじめたもの。その中身を透視するかのように、イワンは視線を逸らそうとしない。
「……違うんだ」
 違わない。自分で考えている以上に、彼がさっき見せた痴態…いや、そのフリに煽られてしまっていたらしい。裏返りかけた自分の声にキースはげんなりとした。
 これ以上狼狽した声を聞かせたくなかった。イワンの手を押しのけようとして気がつく。ぎくしゃくと動く指先。ほとんど恐る恐るといったその動きにからかいの色はなかった。
 さっきまで、あの指が彼自身の唇を出入りして。音を。
「どうせ、我慢してくれてるなら、あとちょっとだけ我慢をお願いしても…いいですか」
 彼は何を言い出したのだろう。質問の意図がわからず、何も応えられないキースの前で、イワンは腰を落とすと膝立ちの姿勢になった。
 さっきまで指の先でおずおずとなでていたのが同じ人間とは思えないほど、イワンは目の前にきたジーンズのジッパーにためらいなく手を伸ばす。
 目を剥いてその手をどけようとするキースの手のほうが払いのけられてしまう。思わずよろめいた拍子に、キースの背がバスルームの壁を打った。
「いいって言ってください」
「いいも何も!」
「……僕だって我慢してたんです」
「え?」
 振り絞るようなイワンの声に気圧された。どういうことだ、これは。背を冷たい壁に預けたまま、キースは自分の足元を見る。イワンは片手でジッパーを引きおろしながら、もう一方の手でその奥のものの形を確認するように握りこんでくる。
「嫌だったら……嫌だと思いますけど、目、つぶっていてください」
「な、にを」
 何をしようとしているのかはわかる。しかし、なぜこんなことになっているのかがわからない。イワンの指はジーンズの中で窮屈にしていた性器にたどりついた。
「怪我させる気はないですから。上手じゃないですけど」
 どうしてこんなことになるのか。これが、逆ならまだわかる。下らないことにつきあわされたと怒って、自分が跪かされるのなら。彼がそんなことを望む人間だとは考えたこともないが、愛情表現ではなく報復や服従の印としてだったら。
 イワンの指は冷たかった。それとも、彼が触れているものが熱くなっているせいでそう感じるのか。彼は確かめるようにそれに指をかけ、その位置を直すみたいにそろそろと動かしていたが、思い直したのかふいにぱくりと口に含んだ。
 含むという言い方は正確ではないかもしれない。唐突にかなりの深さまで口の中に収めてしまった。思わずキースは呻いて、今度は慌てて口を結ぶ。


(後略)


(……よろしくお願いします!)

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Posted on 2013/03/08 Fri. 23:59 [edit]

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