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空/折 「《神告白》のそのあとで」 

ここはblog…つまりウェブ上のログ(記録)なのだわ、と気づいて
思いついたことを載せていくことにしました。
思いついたら。


で、ですね。
『アイドルとグ●ムで恋したら』というゲームがありましてですね。
(あっ、皆さんが音を立てて引いていってる!;;;)
……そのゲームの話を主に兎と折がしています。虎と空も聞いています。
大丈夫な方だけSSのほうもどうぞです。

ええと、恋愛に興味薄なイワン←キース、というのを書いてみたら面白かったのです。
空/折SS「とりあえずビール、じゃなくて手を」
アイドルの子とかは好きなんですけど、実際につきあうとか面倒臭い、と
思ってる理屈屋ってことで。なのにキースさんに告られてしまう。なぜ。

そこから、ちょこっと空→折な部分も発展しているカンジで。
といっても、これが続編なのかはナゾです。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

《神告白》のそのあとで



 HERO.TV関連のミーティングを終えて、ブリーフィング・ルームに残っていたバーナビーがイワンにこう言った。
「昨日、***に告白されましたよ」
 なぜそんな自慢話を急に始めたものか。
 しかし、それを受けたイワンの発言にこそ、キースは耳を疑った。
「あ、僕もちょうど昨日告白されました」
「そうなんですか。偶然ですね」
 にこっと綺麗な笑顔を向けあう若者たちに割って入ったのは虎徹だ。
「ななななにそれ、ちょっと?! なんで笑顔?! お前ら同じ子取り合ってたの?!」
 取り合っているというより、いま名前の出た女性が二人を両天秤にかけているという話ではないのか。
 ちょっと聞き捨てならない、とキースも耳をそばだてる。
 唾を飛ばして興奮する虎徹に顔をしかめると、バーナビーは涼しげに答えた。
「は? ああ、これはゲームの話ですよ」
「ゲー…ム?」
「そうです。ジャンルは『究極の恋愛妄想ゲーム』!」
 イワンも嬉しそうに話に割り込んでくる。
「アニメーションの女の子じゃなくて、実在のアイドルがキャスティングされた恋愛シュミレーションなんです」
「え、嘘だろバニーちゃん、そんなのやってるの?」
 虎徹が驚きに目をパチパチさせた。
 キースもうなずいてしまう。アイドル云々と聞いて、イワンのほうは理解できた。確か以前にも推しメンがどうとかDVDを持っているとか、その口から聞いたことがあるからだ。
 しかし、バーナビーは気に留めたふうでもなく言う。
「人からソフトを貰ったんですけどね。けっこう面白いですよ。マンガの絵の女の子に迫られてもグッと来ないでしょうけど」
「あ、二次元ダメな人ですか、バーナビーさんって」
「顔の半分が目玉だとか、メロンみたいな胸とかだとさすがに」
「ああー、なるほど」
 何だか意気投合した様子でイワンとバーナビーはうなずきあっている。
 話に置いて行かれそうな虎徹が口を挟んだ。
「え、そんで何、折紙も同じゲームやってるわけ?」
「……いけませんか」
「いや別に、いけなくないけどさ」
 なぁ、と目で同意を求められて、キースは困ってしまう。
 恋愛ゲームをプレイしているくらい、どうということはない。それは逆に喜ばしいことなのではないか。
 実は、キースはイワンに対して恋心を抱いている。そして、少し前にその想いを告げてさえいるのだ。
 結果は……どうまとめたものか、キース自身にもわからない。
 イワンは、人を好きになるってことがよくわからないんです、とつぶやいた。
 誰かのこと好きになると、その人のことを四六時中考えちゃうんですよね、と訊き返してきた。
 そうだよ、とキースは答えた。
『僕のことも、ですか』
『……きみのことを、だよ』
 イワンは納得したような、そうでもないような微妙な表情をしてみせた。
 やめてください、とも、僕には無理です、とも言われはしなかった。けれど、それ以上のことも何もなかった。
 当たり前だ。第一、OKして貰えると考えていたわけではないのだから。
 そのイワンが、恋愛シュミレーションゲームをしている、という。
 それは、誰かにときめくことはある、という意味か。そう受け取って、何らかの期待を持って良いものだろうか。
 それとも、愛くるしい容姿の少女たちにしか心は動かないのだから、やはりキースの想いは望み薄であるとキチンと諦める準備をすべきだろうか。
「何かの参考になるからって勧められたの?」
 虎徹の声にキースの意識は引き戻される。バーナビーは首を横に振った。
「違いますよ。単に顔見知りの放送作家がくれたんです。楽しいですよ、って」
「いやー、でも何、バニーちゃんはそういうゲームやる必要なくねぇ?」
「必要って?」
「だってお前はフツーにモテるだろうよ」
 ワイルドくん、それは失礼じゃないかい、とキースは言いかける。
 バーナビーはモテるが、イワンはそうではないというような。しかし、バーナビーはフンと鼻を鳴らした。
「モテたら、どうなんですか」
「いや、あのさ、本物の女の子が幾らでも寄ってきますでしょ」
「そうなんですよ。本物の女の子。あんなに面倒なものはありません」
「えっ」と漏らしたのはイワンだ。
「そうですよ、先輩。最初は可愛く見えるしチヤホヤしてくれますけどね、すぐに面倒になりますよ。やれ自分を理解してくれないだの、一緒に成長していきたいだの、仕事と自分とどっちが大事だの」
「ああー、それは嫌だなぁ」
 イワンは思いきり顔をしかめた。
「最近になったら、今度は売名目当てみたいなタレントの卵のような子しか寄りついて来ないですよ。マトモな女性は顔出ししてるヒーローと真面目につきあうはずがありません」
「おい、そりゃお前、極端な考えすぎじゃねぇの?」
 虎徹が慌てて言う。死んだ妻のことを思い出したものか。バーナビーは相棒の言を無視した。
「先輩なんてヒーローやってるってそうそう明かすワケにいかないでしょう? もっと大変じゃないですか?」
「さぁ。どうなるんでしょうねぇ」
 イワンは小首を傾げる。
「まぁ、だからこういうゲームは楽しめましたよ。だって、この子たちを陥としても、この後つきあわなくていいんですからね。楽しいのは一生懸命に気を惹こうとしてくれてるうちだけです」
「バニーちゃん、夢なさすぎ」
 虎徹がげんなりする横でイワンは笑っている。
「三次元は面倒なんですね、やっぱり」
「三次元か。これは実在のアイドルのお芝居だから2.5次元かな」
 バーナビーもそんなことを言って笑う。
「ああ、でも、僕は最初にプレイしたときに恐ろしい目に遭いました」
「ああっ、バーナビーさんもアドレス消えちゃったんですね?!」
 イワンの顔が輝く。真面目な顔つきでバーナビーはうなずいた。虎徹に向かって言う。
「恐ろしい法則があってですね。ある女の子から告白されたのに断ると、その子と仲良しな女の子たちと連絡がとれなくなるんです」
「みーんなからモテモテになって告白シーンを見まくろうとすると落とし穴があるんですよね」
 うわぁ、と虎徹が顔をしかめる。
「女の連帯感ってヤツか。あー、それはリアルだな」
「でしょう?!」
 リアルなのかどうなのかを知らないはずのイワンが、得意げに言い返す。
「ところで、先輩知ってましたか? ○○○からの神告白を保留にしておいて、***の神告白を受けると○○○がお願いだから今日一日一緒に居てほしいと言ってくる展開になります」
「えっ、そんな裏ワザが?!」
「おいバニーさぁ、なんでそんなにやりこんでんの、それで最近オジサンからの飲みの誘い断ってんのかよー」
 虎徹が口を尖らせる。
 そこからは、パスワードがどうとか隠しキャラがどうとかという裏ワザ情報のやりとりになっていった。
「あの、それでですね。……キースさん」
 呼ばれて顔を上げると、部屋にはキースとイワンしかいなくなっている。
 イワンは面白いことでも思いついた顔をしていた。
「困ってますね」
 人差し指をピンと突きつけられた。
 どういう意味だろうと目で問い返すと、イワンは口角をキュッと上げて見せる。
「……こういうヤツのこと、リードなんてできるのかなって」
 う、と言葉に詰まってしまう。
 だってそうだろう。あのバーナビーまでもが『三次元面倒臭い』などという発言をするとは。
 イワンなら世代が違うのかなと考えるが、キースと五つくらいしか歳の変わらない、しかもこれまでにいわゆるモテてきたハンサムまでも人間関係に倦み疲れていると聞かされては、今までの常識が揺らぎそうだ。
「あんまり、そういうこと考えすぎなくていいんじゃないですか」
 それをきみが言うの、と言い返したくなってくる。
 イワンは一度視線を下げると、今度は顔ごとクイッと持ち上げる。
 両手をひろげると、囁いてきた。
「……おいで?」
「っ!?」
 な――何だこれは!
 二人きりになったからといって、ここは職場のような空間じゃないか、しかし『おいで』って……からかうにしても随分、いきなり、これは一体――
「……って、ビキニ姿でやってくれるんで、それはもう破壊力抜ぐ――ぅわ!」
 イワンが仰け反ったのは、一歩距離を詰めてきたと思ったキースが急に膝をついたからだ。
「ど、どうしたんですか? え、立ちくらみ?」
「うん……ちょっと眩暈がしたんだよ」
 そう言って、キースはよろけながら立ち上がる。数秒前までイワンを抱きしめようとしていた腕で、頭を抱えた。
「ま、まずいですね! 疲れがたまってるんですかね?!」
「いや、大したことはないよ……。ところで今、何の話を?」
「いえいえ、こっちこそ大した話じゃないです。昨日、神告白を受けてですね」
「だ、誰から告白を受けたって?!」
 眩暈を忘れて、キースは問い詰めた。
「○○○ですけど……今、説明してたでしょ、神告白イベントのセリフを」
「セリフ?! あ、ああ、今のは○○○って子のモノマネ?!」
「モノマネって言われると、全然似てないんで、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど」
 きみが恥ずかしがるべきはそこじゃないのでは、とキースはまたも頭がクラクラとした。
「で、OKするとキス顔が見られるんです」
 なぜだか得意そうにイワンは答えた。キースは顔を上げる。
「――OKしたらキスしてくれるの?」
「そうなんです。そういう設て、い――」
 イワンの言葉が立ち消えになる。目の前のキースが含み笑いをしていて。
 たかがゲームだ。そう、言われているような気がして急に恥ずかしくなった。
 どうして、あんなにはしゃいでゲームの話なんてしてたんだろう。
「く、下らない話して、すみませ」
「OKしたら…キスしてくれるんだ?」
 同じことを二度言われて、イワンは不思議そうな顔になった。
 キースの表情が、ほんのちょっとだけ意地の悪いものに変わったみたいな。それでいて、どこか苦しそうな、苦いみたいな。
 確かめるように訊かれているのに、何故なのかイワンは『そうです』と言えなくなった。
 肯定の返事をしては、まずいような気がする。何故だろうか。
「あの……もう、大丈夫ですか」
「え?」
「さっきの、眩暈」
「ああ、大丈夫だよ。心配かけて申し訳ない」
「いえ、そんな」
 次の仕事に向かう時間が迫っていた。イワンは挨拶をしてキースと別れる。
 廊下を早足で進みながら考えた。
 何故だろう。
 なんだか、クラクラするみたいだ。


 ■ E N D ■




神告白のモノマネをする折に、二重に悶絶する空…言いだしっぺの法則ということでSS化。

この告白、女の子コトバなんですけど、
「困ってますね? わたしのことなんて、リードできるのかなって」
「あんまり、そういうこと考えすぎなくていいんじゃないですか?」
「……おいで?」
みたいなカンジで破壊力ありますw しかもビキニ姿www

でも、告白にOKもらって「あー安心したらお腹空いちゃった!」って
笑うのも、(↑とは別の子)すごくフツーぽくって、キュンでした。
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Posted on 2012/07/22 Sun. 19:39 [edit]

category: SS(空折)

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